一話完結ものです。 手首に深い傷跡のある弘と、コインロッカーで捨てられたという少女・ネジが、あるきっかけで一緒に暮らし始める――― 他作品「KAMUI」の弘が出ていますが、「KAMUI」の続編という訳ではありません。 言葉の読み書きができず、人の感情も理解できないネジが、いろんな人と触れ合い、成長していきます。 でもネジが主役というよりも、その話々に主役がいるんですよ。ネジは脇役に回り、その話の主役たちに〈何か〉を気付かせます。 話の一つ一つが秀逸で面白いです。〈何か〉を抱えた人たちが主人公で、それぞれが余韻を残すような終わり方で、いろいろと考えさせられます。 淡々としているようで深いですね。 こなみ詔子の作品の中で一番気に入っています。お薦めです。 |