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全ページ書き下ろしらしいこの作品。
「ああ、鈴木志保さんのこの空間は、ご健在なんだわ」
と思った。 絵は「船を建てる」より丸っこくて更に可愛らしくなっています。 でも凄くイイ。 コーヒーも煙草も出てきて、嬉しくなってしまった。 帯にも書いてあったんですが、 残酷なのに、優しい。 優しいのに残酷。 可愛くて、ほんわかしてしまうのに、残酷。
マンガで、こんなに広い空間を感じるのは凄い。 第六感みたいなところで、異空間に連れて行かれたかのような、 なのに、現実はこうなんだよ、って実感するのは、 鈴木志保さんにしか出来ない業なんではないだろうか?
ファンタジーなのかと思えば、現実で、 現実かと思えば、ファンタジー。 苦しくて悲しい気持ちも何もかも、 この本を読むとダークなものではないのだと、 一つ勉強になるような本。
人生に行き詰ったと思った時、 この本は是非、手にとって欲しい。 「船を建てる」も合わせてね。 |